ルート営業が楽だって聞いたけど実際どうなんだろう。
入社してからやっぱり向いてなかった。って失敗したくないから
事前に情報を集めておかないと・・・。
こんにちは、のまさんです。
「新規営業よりルート営業が楽!」とよく聞くかもしれませんが、ルート営業に向いてない人ももちろんいます。
私は過去3つの会社で新規開拓営業もルート営業も両方の経験をしてきました。
今回はルート営業が向いていない人をメインで説明していきますので、自分がはたしてルート営業に向いているのかを見定めてみましょう。
ルート営業は本当に楽なのか|向いていない人の特徴は?
私が考えるルート営業が向いていない人の特徴は下記4つです。
・飽き性な人
・事務作業が嫌いな人
・高収入が欲しい人
・報連相と社内営業が苦手な人
・公私をしっかりと分けたい人
ルート営業の楽なところ
私は新卒で入社した企業で新規開拓営業をメインで行っていました。
その後、転職でルート営業マンとして建材メーカーに入社をしました。
転職をして、初めてルート営業を行った時に「えっ!ルート営業ってこんなに楽なの?」と驚いたことを鮮明に覚えています。
私が主に「ルート営業って楽だな〜」と感じたのは大きく分けて3つの点です。
①ワークライフバランスが良い
②プレッシャーが少ない
③特殊なスキルが必要ない
ルート営業の楽なところ|①ワークライフバランスが良い
新規開拓からルート営業に転向した私がまず始めに感じたことが、ライフワークバランスが良いということです。
スケジュールを立てやすい
ルート営業は新規開拓営業のように、無数にアポイント電話や飛び込み営業をする必要がありません。
担当をする顧客をあらかじめ決められているので、顧客の数が決まっています。
新規開拓をしないので、その数が減ることはあれど、最低1年間は増えることはありません。
そのため営業スケジュールが立てやすいのです。
この場合だと、50社÷2週間(営業日数10日)=5社なので、1日5社の訪問をすればノルマが達成できる計算になります。
1日に回るべき客先数を事前に把握していると、早く帰りたい日などがある場合、前日に頑張って7社回って、早く帰りたい日には3社回ればOKのように、調整が自分で出来るのです。
ちなみに私はよく空いた時間でサボって自己投資の勉強などをしていました。
逆に新規開拓営業では顧客数が決まっているわけではないので、このような調整は難しいのです。
仕事量が少ない
新規開拓営業の場合は、ノルマがきついことが多く、比較的仕事量が多くなってしまいます。
私が実際に新規営業をしていた時は、たとえ今月の売上がよくても、次月がどうなるかわからないので、ノルマを達成しても飛び込み営業やアポイント電話を緩めることができませんでした。
そのため、定時内はすべて営業活動で時間が取られてしまい、結果的に残業をして報告書などを作成していたため、仕事量がとにかく多かったです。
ルート営業は顧客の数が決まっており、最低限その顧客さえしっかり回れば文句を言われることはありません。
しっかりとスケジュールを組んで取り組めば、定時内で営業活動と事務作業の両方を終わらせられることが多かったです。
中にはサークルに参加したりして、各々仕事終わりを楽しんでいました。
ルート営業の楽なところ|②プレッシャーが少ない
ルート営業は新規開拓営業と比較して、プレッシャーが少なくストレスフリーでした。
理由はノルマがキツくないことと、商品が勝手に売れていくことにあります。
ノルマがキツくない
「ルート営業はノルマがない」と書いているブログを見かけますが、営業である以上はノルマがないことはあり得ません。
ただし、新規開拓営業と比較するとルート営業の方がノルマが易しいことがほとんどです。
ルート営業の売上ノルマは前年比をベースに設定されていることが多く、ノルマ設定に根拠がないことが多いです。
根拠がないので、全体の数字が悪ければ、「全体が悪かったから仕方ない」とされることが多く、営業マン1人が責められることは基本的にありません。
そのため私はルート営業をしているときに売上をほとんど気にしていませんでした(笑)
商品が勝手に売れる
新規開拓営業は自分で営業を仕掛けない限り、売上が伸びることはありません。
しかし、ルート営業はよっぽど顧客に嫌われない限り、何もしなくとも商品が売れていきます。
ルート営業は今までの取引を継続させるのが仕事です。
すでに取引があることが前提となっている以上、「商品をなんとしても売らないといけない」というプレッシャーはないのです。
ルート営業の楽なところ|③特殊なスキルが必要ない
新規開拓営業では商品を売り込むためのスキルが色々と必要でした。
顧客獲得のための行動力、顧客へのヒアリング力、問題解決の企画力、条件づけの交渉力など求められるスキルが非常に多かったです。
その反面、ルート営業はこれらのスキルはほとんど必要なく、商品知識さえあれば誰でもできると感じました。
なぜなら前述の通り、商品は勝手に売れていくからです(笑)
新規開拓営業と比べてプレッシャーを感じにくい。
ルート営業の楽ではないところ
ルート営業は楽だ。という話をしましたが、新規開拓営業と比べて大変と思うこともありました。
このセクションではルート営業の楽ではないところを紹介します。
①単純作業が多いので、つまらないと感じる
②合わない顧客が出てくる
③事務作業の比率が高め
④八方美人でいなくてはならない
⑤年収が低め
⑥フットワークが軽くないといけない
⑦社内営業がつきまとう
ルート営業が楽ではないところ|①単純作業が多いのでつまらないと感じる
ルート営業は誰でもできる営業スタイルのため、作業が単純なことが多いです。
営業についても訪問をして、世間話をするという作業になってしまいがちで、本当に自分は営業なのか?と思うこともしばしば出てきます。
人によっては、同じことの繰り返しなのでつまらないと感じることがあるでしょう。
ルート営業が楽ではないところ|②合わない顧客が出てくる
ルート営業の場合は、顧客の担当先は会社側が決めるので、自分で選ぶことができません。
そのため、自分に合う顧客、合わない顧客に関わらず担当をすることになります。中には嫌味な顧客もいたりします。
ルート営業の第一目的は、取引を継続させることです。これができないと評価が著しく落ちてしまいます。どれだけ嫌な客先だろうが、取引を継続させないとならないので、通い詰める必要があります。
決まった頻度で合わない客先に行かなくてはならないので、ストレスを感じる人が多いでしょう。
新規開拓営業は自分で訪問をする客先は選ぶことが多いので、取引が終われば切り捨てることができます。
ルート営業が楽ではないところ|③事務作業の比率が高め
ルート営業は営業活動自体そこまで大変ではない分、事務作業を営業が兼任していることが多いです。
発注に対する売上管理の作成や、報告書関連の事務作業で時間を取られることが多かったです。
私が以前勤めていたルート営業の会社では仕事の5割が事務作業でした。
ルート営業が楽ではないところ|④八方美人でいなくてはならない
ルート営業は顧客をたくさん持つので、取引先の競合相手も一緒に担当するケースがあります。
客先Bとの取引がまるごとなくなってしまう。なんていう最悪な事態になりかねません。
ルート営業は客先Aも客先Bも、立てるような行動を常に取らなくてはならないのです。
つまり両方に気持ちよい思いをさせる八方美人は必須スキルと言えるでしょう。
ちなみに私の元先輩はこのミスをやらかしてしまい地方に飛ばされてしまいました。
私の先輩は考えが顔色に出てしまったり、咄嗟のごまかしが苦手な人でした。
そのような人は八方美人でいることが大変に感じるかもしれません。
ルート営業が楽ではないところ|⑤年収が低め
ルート営業は新規開拓営業と比較して、年収が低いところが多いです。
私がルート営業をしていた国内建材メーカーの年収も低めでした。
その分、ワークライフバランスが良く、プレッシャーも少なめだったので私は納得していましたが、中には子供がたくさんいたりする人は、純粋に生活に余裕がなく大変そうでした。
当時の給料明細を公開している記事があるので参考にしてみてくださいね。
ルート営業が楽ではないところ|⑥フットワークが軽くないといけない
ルート営業は顧客と仲良くなることが仕事です。
仲良くなると電話がよくかかってくるようになり、些細な相談を受けたり、イベントに誘ってもらえたりします。
好かれるポイントはそうした顧客からの誘いや相談に乗るフットワークの軽さを持つことです。
顧客からの相談事
ルート営業で顧客と関係性ができ始めると、いろんな電話がかかってくるようになります。
つまらないことから深刻なものまで様々です。
中でも頑張って対応しなくてはならないのは、顧客が本当に困っているときです。
例えば大量の製品の発注をすっかり忘れていて、「納期が明日なので助けて欲しい」などです。
もちろん発注を忘れていた顧客が悪いので断ることもできますが、できるルート営業マンは全力で助けてあげます。
こうした相談事に逐一対応してあげることで関係性が向上していきますが、これを煩わしくて大変と感じる人もいるでしょう。
イベントに誘われる
仲良くなると顧客の社内イベントに誘われることがよくあります。
誘われるイベントは人それぞれで飲み会、ゴルフ、バーベキュー、社内旅行とさまざまです。
平日のみならず、休日に呼ばれる場合があります。
顧客の機嫌を損ねると怖いので、基本的に断ることはありません。
私の場合は休日のゴルフや平日夜の飲み会がとにかく多かったです。むしろ仕事よりこうした飲み会やゴルフが本当に大変でした。
そんな記事は下記のリンクから読めます。
ルート営業が楽ではないところ|⑦社内営業がつきまとう
新規開拓営業では売上などの数字が評価対象である絶対評価のケースが多いです。
売上が高かったり、新規顧客獲得数が高ければ評価が高い。これは非常にわかりやすいですよね。
しかしルート営業では相対評価が採用されているケースがほとんどで、工場などの他部署の人、上司からの評判が悪いと、評価が不利に働きます。
ルート営業で評価をされ、出世をめざすのであれば社内営業は欠かせません。
実際に私の前の職場では売上達成度が同じでも、社内評価が高い人の方が点数が高くつけられていました。
「社内営業ができない人が外で顧客に喜んでもらえる営業ができるわけない」という考え方なわけです。
自然に他人とコミュニケーションを取ることが得意で、誰とでも仲良くなれる人は特に問題ないですが、そういうのが億劫な人は大変に感じると思います。
結論|ルート営業が向いていない人の特徴5選
この記事の始めの方で少し触れましたが、ルート営業が向いていない人の特徴は下記の通りです。
・飽き性な人
・事務作業が嫌いな人
・高収入が欲しい人
・報連相と社内営業が苦手な人
・公私をしっかりと分けたい人
ルート営業が楽ではないところと照らし合わせて確認しましょう。
飽き性な人:ルート営業は単純作業が多く、飽き性な人は辛いと感じることがあります。日々の刺激を営業活動から感じたい方は、ルート営業はあまり向いていません。
事務作業が苦手な人:ルート営業は比較的事務作業が多いです。パソコンに向かって仕事するよりも、外にずっと出て営業だけ集中をしてやりたい人などは向いていない可能性があります。
高収入が欲しい人:ルート営業の年収は低めのことが多いです。若いうちにガンガン稼ぎたい人などは向いていないでしょう。
報連相と社内営業が苦手な人:ルート営業の評価方法は相対評価のことが多いです。相対評価は社内評価も重視されます。日々の報告・連絡・相談ができていなかったり、社内コミュニケーションが取れておらず、社内評判が悪い場合は評価を下げられてしまう可能性があります。そうした評価に理不尽さを感じる方は絶対評価を採用していることが多い、新規開拓営業の方がおすすめです。
公私をしっかりと分けたい人:ルート営業は顧客と仲良くなることが仕事です。顧客と仲良くなると良くも悪くも公私混同になることが多いです。ゴルフやバーベキューに誘われることもあるでしょう。プライベートは絶対に顧客や社内の人と過ごしたくないという人はルート営業が辛く感じるでしょう。
まとめ|ルート営業は楽だけど、向いてない人もいる
いかがでしたか?
ルート営業は確かに楽と言われることが多いですが、人によっては辛いし向いてないと感じる方もいるでしょう。
今回ルート営業の楽なところと、楽ではないところをベースに記事を書いてきましたが、企業によっては「ルート営業でも年収が高い」であったり、「ルート営業でもプライベートは確立できる」などといったルート営業の良いとこ取りをしている企業が中には存在します。
ちなみに私は「ルート営業だから低年収」の会社から転職をして、「ルート営業だけど高年収」の会社に入社することができました。今現在もその会社に勤めています。
そんな会社に出会えたのも転職サイトにいくつか登録をしており、仕事が忙しい中でも逐一良い求人が出た際にエージェントが教えてくれたおかげでした。
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