【徹底比較】メーカーVS商社|違いって何?いろんな視点から大解剖

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就活生
就活生

就活してて気になったんだけど、メーカーと商社の違いってなんなんだろう?

僕に合ってるのはメーカーと商社のどっちなんだろう?

できればのんびり働きたいんだけど、大変なのはどっちかな?

のまさん
のまさん

こんにちは、のまさんです。

この記事では、このメーカーと商社の違いの説明はもちろんですが、長年メーカーに勤めている私がメーカーと商社を徹底比較していきます。

メーカーと商社のどっちの面接を受けようと悩んでいる人は参考になる記事となっていますので、最後まで読んでみてくださいね。

メーカーと商社の大きな違い

メーカーと商社はなぜがごっちゃにされがちですが、違いは明確です。
業界を知らない人は似ていると思いがちですが、実際は全く違う業種なので注意が必要です。
それでは違いを早速見ていきましょう。

★メーカーと商社の違い
メーカー
✔️顧客に販売する製品を自社で製造している。
✔️収入源は製造した製品の販売利益。
✔️販売をするのは自社製品のみ

商社
✔️販売する製品をメーカーから仕入れる。
✔️収入源は購入した製品販売利益。
✔️販売をするのは色々なメーカーの製品

大きな違いはこんなところです。
これだけ見ても、メーカーと商社は別物ということは簡単にご理解いただけたと思います。

メーカーと商社の違い|どっちが大変?

ただ、みなさんが本当に気になるのはメーカーと商社の違いそのものではなく「実際のところどっちが大変なの?」ということだと考えています。

実は、メーカーに勤めている大半の人は、「商社には絶対転職したくない」と言います。
ちなみに私も、商社の人たちと一緒に仕事をして色々と話を聞くことが多いのですが、「自分はメーカーにしておいて本当によかった」と思うことが多いです(笑)

その理由をメーカーと商社を様々な視点から徹底比較をしながら考えていきましょう。

メーカーVS商社|違いの徹底比較

このセクションではメーカーと商社の違いを様々な視点から掘り下げていきます。
今回比較したのは就活生や転職する方が最も気になるであろう5点です。

★メーカーVS商社の比較ポイント
①年収
②仕事
③製品知識
④必須スキル

それぞれ詳しく見ていきましょう。

メーカーと商社の違い|年収

メーカー
特に20代のうちは年収が低めのことが多く、管理職になる30代40代から年収が徐々に上がっていきます。
年収自体は低いですが、残業代がきっちりでることも多く、家賃補助などの福利厚生が整っていることが多いため、生活自体はそこそこできるケースがほとんどです。
昇給はありますが、基本的に年功序列相対評価であることが多いため大幅な昇給はほぼありません。
相対評価とは
他者との比較で成績を決定する評価方法の一つ。

商社
年収は20代から比較的高めのことが多い。中流商社でも年収は高めのことが多いが、みなし残業になっていたり、福利厚生がそこまで整っていないことが多いため、注意が必要。
絶対評価の企業が多く、成績が良ければ大幅に昇給をしたり、早く管理職についたりできることがある。
みなし残業とは
あらかじめ、一定時間分の残業代を基本給に組み込んでいる制度で、固定残業とも呼ばれる。たとえば20時間の固定残業が設定されている企業だと、20時間まで働いていても残業代が出ない。

ちなみに、メーカーの年収については別記事で詳しく紹介しています。

メーカーと商社の違い|仕事

営業スタイル

メーカー
ルート営業が主体のことが多く、同じ客先に訪問をして継続的に注文をもらうことがメインの仕事になる。事務作業は多め。
ルート営業とは
すでに取引実績がある顧客に対して訪問をする営業手法。世間話などで情報を探ることが多く、真剣な交渉をすることは少ない。

商社
ルート営業が主体だが、売上を上げるために同業他社から顧客を奪う動きも必要となるので、新規開拓営業もすることを求められることがある。
用語:新規開拓営業とは
名前の通り、新しい顧客を探し出し、獲得することで事業を拡大する営業手法。

勤務時間・早出残業時間・休日

メーカー
よっぽどのことがない限り始業の15分前くらいに出社することが多い。10時から16時頃までは営業回りをしていることが多い。帰社してから事務作業をすることが多く、会社が残業にうるさいことが多く、定時内で帰る人が多い。基本、土日祝日は完全に休みのところが多いが、持っている担当によってはゴルフなど誘われて休日が潰れることもある。

商社
朝早くに出社することが多い。午前中は顧客からの発注を営業マンが受けているケースがある。11時頃から営業活動を開始し、定時を過ぎてからようやくオフィスに帰れることが多い。営業に出れる時間内に会社にいると怒られるケースも。事務作業も多いので、帰宅時間が遅くなる日が多い。みなし残業を導入している企業が多いので、残業に関しては何も言われないことが多い。むしろ早く帰ると白い目で見られることも・・・。商社によるが、土曜日隔週で勤務日となっているメーカーが多い。飲み会やゴルフなど頻繁に誘ってくる顧客を多く持っていると地獄。

顧客担当数

メーカー
毎年ある程度担当する顧客を会社側と相談をしながら決めることが多いので、回りきれない数の顧客を担当することはあまりありません。売上目標も前年比ベースで設定されることが多いため、ゆったりと営業活動をすることができます。1日あたりの訪問数は5社〜6社ほどです。スケジュールがギッシリになることは少なく、お昼休憩もゆったりと取ることができます。サボっている営業マンもわりと多いです。

商社
新規営業をかけるので、顧客が増えることが合っても、減ることはありません。成績や昇給は個人の売上に左右されることがほとんどなため、顧客担当数が多いケースがほとんどです。1日あたりの訪問数は10社を超える人がほとんどです。毎日忙しなく、顧客を回りするので、お昼休憩も移動時間にあてている人が多い印象です。社用車を使って営業をしている人は1日200km移動している人もいました。

メーカーと商社の違い|製品知識

メーカー
自社製品の知識は必須です。自社製品については深い知識を持っていることが多いです。できるメーカー営業マンは競合他社の製品も頭に入れることで、自社製品を使うことのメリットを他社製品と比較して説得力を増す提案を心がけています。また、ある程度業界内の知識を備えていることが多いです。

商社
色々なメーカーの製品を扱うため、幅広い製品知識を持ち合わせています。ただし、一つ一つ浅い知識のことが多く、ユーザーから突っ込まれた質問をされるとメーカーの営業担当に問い合わせることが多いです。メーカーよりエンドユーザーと距離が近いのでホットな業界情報を持っていることが多いです。

メーカーと商社の違い|必須スキル

メーカー
メーカーの必須スキルは、継続力社内営業力です。単調な事務作業が多く、特にルート営業だと、営業先もずっと同じため、よくも悪くも毎日が習慣化しています。毎日同じことの繰り返しなので、つまらないと感じることが多いですが、それも割り切って仕事をする継続力が必要になってきます。
相対評価であることが多いメーカーでは社内の評判も評価に響いてきます。出世街道を歩みたい人は直属の上司はもちろんこと、工場や事務方の人たちに気に入られておく必要があります。メーカーでのし上がるには、社内営業力は必須スキルと言えるでしょう。

商社
商社の必須スキルは突破力忍耐力です。商社は星の数ほどあるため、ライバルが非常に多いです。そのため、他の商社から顧客と売上を奪う必要があります。売上が悪い月でもめげずにガンガン営業をかけて、与えられた予算を突破しなくてはならないため、突破力は必ず持ち合わせる必要があります。
また、商社の営業は、競合との相見積もりになったり、激しい値下げ合戦に持つれることが頻繁に起きます。そのため、商談がスムーズに進まないことが多く、そんな状況でも粘り強く営業をする忍耐力は必須スキルです。

メーカーと商社の違い|どんな人が向いている?

メーカー
メーカーに向いている人は、安定思考で、ストレスなく、ゆったりと働きたい人です。一つの分野を極めたい人もおすすめです。メーカーは年功序列のため、勤続年数が長くなれば徐々に昇給もしていきます。その代わり年収は全体的に低めのことが多いですが、ワークライフバランスが良い分、自己投資や副業などに時間を割くことができます。

商社
商社に向いている人は、向上心が強く、早く色々な経験を積み、将来的にガンガン稼ぎたい人です。様々な知識を身につけたい人もおすすめです。商社は激務な代わりに、たくさんの経験を若くから積むことができます。評価によっては大幅昇給をしたり、賞与がたくさん出たりする企業もあるでしょう。経験をたくさん積み、様々なスキルを身につけられる商社は転職市場で価値が高いことが多く、同じ市場であればステップアップがしやすい印象です。

まとめ|これでメーカーと商社の違いは完璧

いかがでしたか?

様々な視点からメーカーと商社の違いが理解できたと思います。
また、アナタが向いているのはメーカーなのか商社なのかも考える良いきっかりになったのであれば嬉しい限りです。

おまけ|私の失敗談と成功談
私は過去2度の転職をしています。1度目は新卒で失敗したからというネガティブな理由で、2度目は条件の良い会社からオファーをもらったからです。

①失敗談
1度目の転職理由は新卒で入ったベンチャー企業がとんでもないブラックだったからです。
失敗した理由はエージェントを使わなかったことと、合同説明会を利用しなかったからでした。
ある程度経験を積んだ今だからこそ、当時の募集要項を見ればブラック企業だと気づくことができるのですが、就職活動生には判断が難しいです。
新卒採用で失敗しないように、アドバイスをたくさんもらえるエージェントの登録と、様々な会社を一度に見て比較できる合同説明会は必ず利用するようにしてください。
②成功談
第二新卒で採用をしてもらった2社目は国内の建材メーカーでした。仕事はゆったりしていて、特に不満はなく、私は一生ここで働くのかな〜なんて考えていました。
しかしある日のこと、なんとなく登録をしておいた転職エージェントから、同業他社の求人を紹介されたのです。なんと仕事内容はほぼ変わらないのに、年収が大幅に違いました。
そして今いる外資系建材メーカーに転職をし、ワークライフバランスが良いのに高い収入をもらえています。
このようなチャンスは他でもごろごろと転がっています。しかし、転職エージェントに登録をしておかなければこうしたチャンスをみすみす逃すことになるのです。
もし今転職を考えていなくても、登録と事前の相談をしておくことでいざとなったときにすぐ動き出すことができるので登録をしておきましょう。


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