メーカーの年収って低いって聞いたけど本当?
1人暮らしもはじまるし、生活が苦しくなるのは嫌だな。
メーカーはやめたほうがいいのかな?
こんにちは、のまさんです。
私は23歳の時にメーカーに第二新卒で転職をしました。
結論から言うと、メーカーは20代の基本給が低いので、年収は低いです。
ただ、私は問題なく余裕を持って生活することができました。
なぜ余裕を持って生活をできたのでしょうか?
私の実際の給料明細も公開しますので、今後の参考にしてみてくださいね。
メーカーの年収は本当に低いのか?
一般的にメーカーの年収は他の業種と比較して、低めだと言われています。
メーカーに勤務する20代の平均年収は低い
特にメーカーに勤務する20代の平均年収は低いことが分かっています。
実際のデータを見ていきましょう。
厚生労働省
このデータは、厚生労働省が発表している、令和元年度の賃金構造基本統計調査からデータから20代の業界ごとの月収を見やすく抜き出したものです。
黄色で塗りつぶしているセルがメーカー(製造業)の平均月給です。
赤色で塗りつぶしているセルがメーカー(製造業)の月給総合順位です。
赤色セルを見てみると、メーカーの月給は12業界中、両方11位です。
つまりメーカーに勤務している20代の月給は全業界でワースト2位ということになります。
メーカーに勤務する30代〜40代の平均年収も低い?
20代ではメーカーはワースト2位の月給でしたが、30代〜40代になるとどうなるでしょう。
こちらも同じく、厚生労働省のデータから抜き取ったもので、30〜49歳までの月給と順位を表にまとめたものです。
20代の平均月給が12位中11位だったのと比較して、30代では順位を3つ、40代では順位を4つ上げています。
つまり、製造業は30代〜40代になると月給が大幅に上がることがこの表から読み取れます。
実際に私が勤めていた国内メーカーでも30代前半頃に中間管理職に、遅くとも40代後半までには管理職に就く人が多かった印象です。
メーカーのほとんどは管理職になると別の給料帯になるため、基本給は大幅に上がり、ボーナスもその分上乗せされます。
メーカーの年収が低い理由
メーカーの年収が低い理由と20代の年収が他より低いのは3つ理由があります。
①製造コストが大幅にかかるから
メーカーは物を作ることを生業としています。
当然ですが、物を作らないことにはメーカーとは呼べませんよね(笑)
そのため、人件費だけが必要な教育業やサービス業とは違い、メーカーは物を作る「コスト」が別に必要になってきます。
決して製造コストは安くなく、工場の設備費や材料費が重く会社にのし掛かります。
給料を高く設定してしまうと、売り上げが悪い月などがあると、最悪会社が倒産しかねない事態になってしまいます。
メーカーは予め全体の給料を低く設定しておくことで、リスク管理をしているのです。
②他の業界に比べて社員数が多くなるから
メーカーが製造販売をする商品には多くの人が関わっています。
商品を設計する人、商品を製造する工場で働く人、商品の販売企画をする人、商品を販売する営業マン、受発注する人、商品を運ぶ人
パッと思いついただけでもこれだけの人数が商品に関わっています。
そのため、メーカーは他の業界と比較してもズバ抜いて人件費がかかっています。
人数が多い分、1人頭の給料単価を上げてしまうと、人件費が膨大になってしまうのです。
どこの会社でもいえますが、たとえ業績が良くても次の年にはどうなるか誰にも分かりません。
そのため業績が良くとも基本給を安易に上げずに、特別ボーナスとして支給をすることで、リスク管理をしているメーカーが多いです。
③メーカーは年功序列だから
メーカー勤務20代の平均月給が低く、30〜40代の平均月給が高いということは、年代による下急の格差は大きいということです。
日本はご存知の通り、年功序列が非常に強い国です。
その中でも、メーカーは特にその風潮が強い傾向にあります。
商品を作り、販売をするには長年の経験と知識が必要であると考えるメーカーは非常に多いです。
そのため、メーカーでは基本的に給料は階級制で、昇級するには能力の他にも『勤続年数』が必須項目になっています。
メーカーの多くでは若手でどれだけ能力があろうとも、『勤続年数』が壁となり、下克上は基本的にありえません。
逆に考えると若手のうちは月給は低いが、年数を重ねるだけで昇給は確実にしていきます。
メーカーの年収が低くても問題ないわけ
私は以前こんなツイートをしています。
就活生は年収で判断せず福利厚生をしっかりみるべき。
国内メーカーの年収は低かったが、福利厚生がしっかりしていて、20代前半にしては余裕のある暮らしが出来た。
家賃控除がとにかく最強で、支払う税金が少なくて済んだし、その分貯蓄に回せた。
若くして結婚と子供を作れたのは前職のおかげ。— のまさん (@nomasan_1991) September 16, 2021
私は23歳で国内メーカーの営業職に転職をしました。
年功序列のメーカーでは、20代前半ということもあり、基本給が低く設定されていました。
必然的に年収も低かったのですが、それでも私は周りの別業界で働く友人たちと比較して余裕のある暮らしをしていました。
ツイートの通り、結婚も出来て、転職した後に長男を授かり金銭の心配をすることなく、育てることができました。
ちなみに結婚式と新婚旅行はハワイで行い、すべて転職後の貯金でまかないました。
そんな当時の私は、「メーカーの年収が低くても全く問題ない」と感じていました。
理由は3つあります。
メーカーの年収が低くても問題ない理由①|家賃控除などの手当が厚い
メーカーの多くは基本給が低く設定されている分、福利厚生がしっかりしているケースが多いです。
私が転職した国内メーカーでも住宅手当、家族手当、家賃補助が完備されていたため、余裕を持った生活ができました。
実際の給料明細公開
『え?本当に?』と思った方、百聞は一見に如かずですので実際の給料明細を加工なしで公開します。
詳しく見ていきましょう。
私が勤めていた国内メーカーでは15時間の固定残業手当を採用していました。
15時間の残業を超えるとその差額を支給される仕組みで、実際に月の残業時間が超えたことはありませんでした。
私の基本月給は、基本給+職種手当(営業)+固定残業(15H)=204,220円ということになります。
20〜24歳のメーカー平均月給が20.3万円なので、ちょうど平均の月給をもらっていたことになります。
この月給だけをみると、生活に余裕はなさそうですよね。
手当が手厚い
私の給料明細からも分かる通り、福利厚生の各種手当が手厚かったです。
住宅手当は実家暮らしだろうが40,000円支給されており、自分が世帯主でアパートの契約などをしていると追加で50,000円支給されていました。
東京の1LDK程度であれば90,000円で十分借りれるので、手当ですべて賄うことができました。
固定費についても家族手当が別に20,000円ついていたのでこれで賄うことができました。
つまり私は毎月20万円もの大金を好きに使うことができたのです。
もちろん、全額を使うことなくしっかりと貯金をしていた私たち夫婦は贅沢にもハワイで結婚式を挙げ、新婚旅行をすることができました。
ちなみに貯金をする習慣はこの頃に身につけました。
貯金はお金持ちへの第一歩です。
そんなお話は別記事にまとめていますので、是非読んでみてくださいね♪
メーカーの年収が低くても問題ない理由②|勤続年数で昇給するから
悪く言ってしまうと、メーカーは年功序列なので、仕事そこそこでも昇給をしていきます(笑)
メーカーでは200%の貢献をしても評価は100%です。劇的に給料が上がることはありません。
逆に評価が0%でも勤続年数によって昇給が約束されています。
この給料階級制度によって、入社1年目で下克上はありえないと悟った私は、残業を必死にして会社に200%尽くすのではなく、定時で帰るように心掛けていました。
接待などがない日は早く帰ることができたので、自己投資の時間を取ることができました。
主に英語の勉強や、副業の勉強をしていました。
自己投資が活きて、外資系のメーカーに転職をすることができました。
副業でもそこそこ成果を今でも残し続けています。
メーカーの年収が低くても問題ない理由③|成績のプレッシャーが少ない
メーカーは金融系のように売上に応じて給料が決まるノルマ制ではありません。
どれだけ売上成績が悪くても決まった給料が振り込まれるので、プレッシャーが他の業界に比べて少ないです。
年収が高くてもプレッシャーに押しつぶされて病んでしまい、職業を失う人は数多くいます。
メーカーではそのようなリスクは他の業界と比べて低いです。
実際に病んでしまった人や、暗い顔をして働いている人は周りにほとんどいませんでした。
社会人はマラソンです。長く続けるコツは、『元気に楽しくそこそこに頑張る』だと個人的には考えています。
メーカーはそんな働き方をしたい人にぴったりだと私は考えています。
まとめ|メーカーの年収は低い、でも暮らしは悪くない
いかがでしたか?
メーカーの年収は低いですが、実際には福利厚生などの手当が手厚いので暮らしはさほど悪くありません。
お金の使い方を間違えさえしなければ貯金もできると思います。
ただし、気をつけなければならないのは、福利厚生がないメーカーを選んでしまうと詰んでしまいます。
見せかけの年収に騙されずにしっかりと就職活動や転職活動の際は福利厚生を確認するようにしましょう。
就職と転職は人生の分岐点。しっかりとプロに任せよう。
一歩間違って変な企業に入ってしまうと生活が狂いかねません。
就職や転職の際はプロに任せると安心です。
実際に転職の際に福利厚生などを細かく企業にヒアリングをしてくれました。
就活生や転職活動者は基本的に無料に使うことができ、聞きにくいことも代わりに聞いてくれます。
いくつかのサービスに登録しておくと便利ですので、この機会に登録しておきましょう。
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